朝のアクシデントで聴くはずだった
大学Bの4団体を聴いていない、朝でその日使うべきエネルギーを7割がた消費してしまい、一般Aの一部を聴くのをサボった、二日目の職場・一般Bは予定があったのでパス・・・・・・というわけで、なんとも中途半端な聴きかたになってしまった今回の全国
大会ですが、そんな中でも私なりの感想を。
(いわずもがな、ではありますが、全く個人的な独りよがりの感想ですので悪しからず)
《学生指揮者活躍》息せき切って東京文化会館の二階席に腰をおろした(一階席はすでに満席で入場を断られた。さすが
東京、朝からすごい熱気ですなー)のは、大学の部Bグループの5番目
北海道大学混声合唱団がはじまるところでした。
おお、学生指揮者ですね。課題曲、自由曲ともスッキリと仕上がっていて好演奏だったものの、これぞ、という
インパクトが無かった感じがしたけど・・・・・結果は金賞。まとまりは良かったからなー。あんまり印象深くないのはこっちの聴く体勢がちゃんとしていなかったからかも知れません。学生指揮者さん、なかなかやるな。
そう思いながら、大学Bを聴いていると、でてくるでてくる、学生指揮者。みんな指揮が上手いよ。感心しました!
ちゃんとブレスをさせている。変拍子もなんなくこなしている。アインザッツもまずまず的確だし、
ポイントをきっちり抑えて振っている様子が後ろからも見てとれる。いやー、たいしたもんです。彼らがなに学部で今なにを
勉強しておるのか知らんが、合唱指揮者の道に進んじゃったほうがいいと思うよ。持って生まれた資質も確かにあると思うけど、今は勉強する機会が多様で、実際ちゃんと勉強しているのだと思う。すばらしい!私が学指揮だった頃(40年前の話)は、勉強する環境があまり無かった。完全自己流だったし、回りの身近な先輩指揮者の振り方、練習の
つけ方なんかを見よう見真似でやるしかなかったのね。ちょっとうらやましいな。
今年も金賞受賞、140人という大人数の集中力を切れさせることなく
大学生らしい
サウンドを響かせた
《東京工大コールクライネス》、名曲「おらしょ」を若々しい解釈ではつらつと演奏した
《三重大学合唱団》の学指揮さんをはじめ、大学の部で堂々と指揮されたすべての学生指揮者に賛辞を贈りたいと思います。
事実、Bグループでは外部から指揮者を招聘している団体を学生指揮の団体が上回るという結果になりました。すごいですねー。
ただBグループ全体(4つ聴いてないけど)ということで思い出してみると、なんとなく印象が薄い感じがする。学生指揮者は指揮が上手かった。それはそうなんだけど、どこかこじんまりとまとまっているような感じ。全国大会のただ1回のステージに賭ける覚悟が欠けているように見えるのです。声も悪くはない、音量もある、
音楽もきちんと構成されている、しかし、なにかもの足らない。そこからドンと飛び出して若いエネルギーをダイレクトに聴衆に伝え興奮を呼ぶような演奏、そのためにはやはり学生指揮者のキャリアではいかんともしがたい部分があるのじゃないでしょうか。
こんなことを書くのも、実は大学Aを聴いたから。
聴いた誰もが異論をさしはさむ余地のないAグループ金賞2団体。
《宮崎女子短大合唱団》、有川先生のほとんど魔術ともいえる音楽。あたかも聴くものひとりひとりに直接訴えかけてくるような圧倒的な声。ソプラノ・メゾソプラノ・アルトそれぞれパワフルでありながらバランスを損なうことがない。しかもその時、その瞬間に出す声を瞬時に選択しすかさず音楽にしていく鋭敏な感性。立体的な合唱は群を抜いていました。
《早稲田大コールフリューゲル》、なによりもまず高い音楽的なセンス。あらゆる基礎が見逃されていないしっかりとした土台の上に構築されたエレガントでありながらエネルギーに満ちた演奏。課題曲の間宮芳生には少しそぐわないかな、と思わないでもないがそんなことはメじゃありません。とにかく聴衆をとらえて一瞬も離さないその凄い音楽性は驚嘆です。それはやはり清水先生の薫陶と本番の指揮の凄さによるものだと思うのです。
私自身、学指揮出身ですから、このコンクールに出場するしないにかかわらず、すべての若い学生指揮者を理解し応援していきたいと思っています。若いときはさまざまなことになかなか気づけないもの。貪欲にしかし謙虚に先達の教えを聞いて欲しい。そして日本の合唱界に新風を吹き込む原動力となって今後も活躍して欲しいな。
毎年メンバーの入れ替わりが宿命の大学合唱団、レベルを維持することの難しさを改めて感じた全国大会大学の部でもありましたが、この熱い渦の中に来年はぜひ立ちたいとも思うのでした。
posted by りょうじー at 16:49| 青森

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