2007年08月01日

クリスマス・プレゼント

ニューヨークのクリスマス・イヴ、車椅子の名探偵、NY市警特別捜査顧問のリンカーン・ライムは、知り合いの刑事から失踪人捜索の相談を受ける。行方不明と思われるのはある少女の母親。几帳面な性格のその母親が、電話も伝言もなしに家をあけることはありえないというのだ。脊髄損傷のため動くことのできないライムの手足となって捜査するアメリア・サックス刑事の活躍で、ボーイフレンドとともにいた母親が見つかる。家の玄関先で足を滑らせ転んだ拍子にひざに怪我を負ったことで気が動転し、娘に連絡するのをつい忘れてしまった、というのだが・・・・・・一件落着と見えたその瞬間は、後ろに隠されていた驚愕の事実がその恐ろしい顔を上げるはじまりだった。

上のあらすじは短編集「クリスマス・プレゼント」の表題作。「ボーン・コレクター」「コフィン・ダンサー」などの名作で読者を魅了した車椅子探偵リンカーン・ライムが、長編に劣らぬ魅力をふりまくこの作品をはじめ、サプライズミステリーの達人ジェフリー・ディーヴァーの面目躍如の16作品からなる小品集です。
疑り深いベテランのミステリー愛好読者をもコロッと騙してしまう筆力はすごい!長い小説でも一気に読ませてしまうそのパワーで書かれた短編ですからこりゃもうたまりません。どの一編も「ええーっ・・・・」とのけぞること請け合いです。
個人的にはストラディバリを盗まれた偉ぶったバイオリニストを皮肉る「ノクターン」が好み。手に汗握る展開もないし凶悪殺人犯も登場しない、他の作品と比べればアッと驚くところもないけれど、スマートであったかい感じが好きです。

ジェフリー・ディーヴァー著「クリスマス・プレゼント」 文春文庫 本体905円+税
posted by りょうじー at 14:21| 青森 ????| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TBさせていただきました。

すべての作品がすばらしくて、読み応え抜群でした。
Posted by タウム at 2007年11月05日 17:54
TBありがとうございます。
J.ディーヴァーはおもしろいですねー。
私も「このミス」愛読してます。
Posted by りょーじー at 2007年11月07日 11:00
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