2013年12月31日

ゆく年2013

おだやかな大晦日だなー。正月寒波がこのあと入ってくるらしいが今のところ良い年越しになっています。本格的な雪の日々はもちろんこれからですが、3日降っても1日降らない、というサイクルで進んでいってくれるとありがたいんですがねー。

2013年もいろいろありました。振り返ってみると8月ごろまではけっこう良い感じでしたが、そのあとは細かいところでトラブルがチョコチョコ発生したりしてちょっと盛り下がったような気がする。1月の弘前大学混声合唱団の50回記念定期演奏会の熱さからはじまり、3月は難所をくぐりぬけてたどり着いた青森ベートーヴェンスコラーズの「メサイア」は個人的に感慨深いものがあった。7月には「JAMCA信州」で弘前メンネルコールの面々と訪れた長野県岡谷市はほんとうに楽しかった。8月の全日本合唱コンクール県大会での弘前大の演奏は春からの練習のプロセスも含め手応えのあるものだったんだが、そのあとなんとなくバタバタした感じになって取り戻すことがうまくできなかった気がするんだよな。うーむ、修行が足りません。来年は精神修養を怠り無く自分を見つめなおして日々生きていかなければ。

そんな中、映画中毒は変らず。今年もけっこう本数観ました。洋画は自分の中では不作の一年だった気がする。心に残るものが少なかった。でも今月駆け込みで観た「キャプテン・フィリップス」と「ゼロ・グラビティ」の2本はとても良かった。ことに「ゼロ・グラビティ」(3D)は絶対に劇場で観なければいけないという意味で画期的な1本です。「レンタルで」とか「テレビ放映を待つ」とかを許さない。これはけっこう凄いんじゃないかと思う。邦画では「風立ちぬ」の抒情性にも打たれましたが、「清洲会議」が今年のマイベストでした。

今年も読書はミステリ三昧。ドイツものをけっこう読みました。「ブラックアウト」と「深海のイール」は地球的な規模のデザスタ小説として、ものすごい長編だったけどおもしろく読めました。マイベストミステリは「解錠師」。ミステリ・サスペンスと青春小説の融合が味わい深かった。

あまロスになりはしなかったけど「あまちゃん」はほんとにおもしろかった。能年玲奈のキャラクタにも惚れましたが、超強力な脇役陣を活かしきった宮藤官九郎の才能に脱帽です。

さっき大瀧詠一の訃報を知り驚愕しました。いわゆる人気アーティストとは一線を画してきた人ですが、その才能は稀有なものだったと思います。誰にも真似できないサウンドだった。残念です。
65歳・・・・・・全く同年代、ちょっとショックでした。

来年2014年は文字通り「老骨に鞭打って」がんばらなきゃな。

みなさま、よいお年を!
posted by りょうじー at 17:12| 青森 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月28日

永遠の0 《映画》

百田尚樹のべストセラー小説、文庫化された時点で読んでみようかな、と思ったりしたんだけど結局読めなかった。多少邪道的なうしろめたさもあるが映画を鑑賞することに。
なるほど、これは面白い物語ですなー。底に反戦の主張を湛えながら、人間の心の絆と愛、葛藤、血族の不思議を前面に、謎解きの興味も存分に味わえる非常にバランスのとれたエンタテインメントだと思いました。
監督は『ALWAYS』シリーズでその名を挙げた山崎貴、得意のCGでつくり上げられた海戦・空中戦の映像はなかなか凄い。主演の岡田准一の好演もさることながら、橋爪功、山本學、田中泯らの重厚脇役陣がみごとでした。これが遺作の1本となった夏八木勲の存在感を確かめることができたのも嬉しかった。小説の骨子は十分映像化に成功していたのではないかと思います。
ただ、映画の四分の三までは現在と太平洋戦争時とのタイム移行もスムーズで入り込めるんだけど、後半四分の一がちょっとしゃべりすぎの感があったのが残念。もうちょっとギュッと締めてくれれば素直に泣けたと思うんだが・・・・・・。
海軍航空隊で並ぶもののないパイロットだった宮部(岡田准一)は、愛する妻と子のもとに帰るために、卑怯者、臆病者と蔑まれながらも戦時を生き抜こうとする。しかし戦況の悪化とともに自分が教え育てた若者が特攻隊員として先に死んでゆくのに自分は生き残っていることの矛盾。そこから当然わきあがってくる苦悩。それは戦争するということ自体の矛盾でもあります。

★★★★☆
 だんだんきな臭いにおいがしてきた日本、こういう映画はみんなで観ようよ
posted by りょうじー at 11:31| 青森 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 完全個人的映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月27日

ゼロ・グラビティ《映画》

ほんとうは字幕版3Dで観たかったんだよね。だけど3D吹替と2D字幕の選択肢しかなかった。ちょっと悩んだ結果、やっぱり3Dで観るべき映画だと決断、いやー正解でしたよ。日本語吹替は字幕を読む神経を使わなくて済むけどその分薄っぺらく感じてしまうのが嫌なんだけど、この作品は絶対3Dで観るべき。
スペースシャトルの船外作業をしている最中に破棄された人工衛星の破片が衝突する事故で飛行士が宇宙空間に放り出される。次第に酸素は無くなってくる。自力移動の手段も無い。NASAとの連絡も全くとれなくなってしまう。全くの絶望の淵から生き残る手段はどこに・・・・・・その極限状況の設定がまず凄い!出演者は女性科学者の飛行士(サンドラ・ブロック)とシャトル船長(ジョージ・クルーニー)の二人だけというのも思い切ったシチュエーション。さらにどうやって撮影したのか不思議でたまらない無重力(ゼログラビティ)空間の再現がまた素晴らしいんだね。脚本・監督はハリー・ポッターシリーズの1本も手がけたアルフォンソ・キュアロン、なかなかやりますな。
DVD化されたものを家でゆっくり・・・・とお考えの方も多かろうが、この作品だけはいけません。もし大画面の3Dテレビがありサラウンドシステムがあったとしても劇場で観る10分の1も楽しめないでしょう。絶対に映画館に足を運んで観るしかない1本である、という意味でも素晴らしい作品といえます。

★★★★★ ある意味3D映画のほんとうの価値が分かる
posted by りょうじー at 22:24| 青森 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 完全個人的映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月22日

2013声楽アンコン

今日は第22回青森県声楽アンサンブルコンテストへ。
昨日は小学校・高校の部だったが前から決まっていた練習が入っていて聴けなかった。今日も午前中に用事が重なり中学校の部は聴けず午後の一般の部12団体だけを拝聴しました。
いつも思うんだけど、アンコンに出場する団体は大まかにいって方向性が二つある。ひとつはいわゆる合唱コンクールの少人数版という捉え方、もうひとつは合唱コンクールとは次元の異なる声のアンサンブルをめざす方向。それが混在しているところで同列に審査されるというのは少し無理がある気がします。どちらの方向を重視するかで結果は大きく違うからね。まぁ、声楽アンサンブルと銘打っているのだから普通後者だと思うけど、実際に審査する側で考えればそこで割り切るのは難しい。つまりAというグループは声もありハーモニーも安定していて完成度も高かった。しかし次に演奏したBがそれらのいわゆる合唱の要素はAに及ばないものの、声楽アンサンブルという面では優れていた。という時どっちを上位とするかはやはり難しい問題だと思うけどな。

2013アンコン-002.jpg
posted by りょうじー at 22:35| 青森 | Comment(1) | TrackBack(0) | 演奏拝聴記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月18日

47RONIN

「忠臣蔵」はこれまで幾度となく映画やドラマになってきた。自分のこどもの頃の記憶でも毎年のようにその映画会社のオールスター映画として公開されたものを何本も観た。今の若い方には分からないかもしれないが、けっこう心の底に精神文化として定着しているんだよね。
年末になって『47』という数字が出ればそりゃぁ赤穂浪士と決まってますよ。それを土台にした映画をハリウッドが作っちゃった、というのがまず驚き。元版にはないカイというキャラクターをキアヌ・リーブスが演じた他はほとんど日本人俳優で、真田広之、柴咲コウ、菊地凛子、浅野忠信とズラリ。
赤穂浅野家と吉良家が隣国同士だったり、この世のモノとは思えない奇妙なモンスターが出てきたり、衣裳のデザインが中国風が入った変てこなものだったりするが、物語の中心的な部分は意外に歪曲されていなかった。でも時代のルールに逆らっても主君の仇を討つことが最も重要なことだった、というあたりはあっちの人たちにも受け入れられるんですかねー?まぁわざわざ映画にしたってことはある程度理解されているということなのかな?
江戸時代の日本を神秘的な異世界として捉え、日本人特有の精神性とファンタジーシネマの要素をドッキングさせようとした非常に変った作品ですが、むしろ、この日本的な題材をハリウッドで映画化しようという気になったということが非常に興味深い。
アメリカ版は全て英語だったらしいが演じた本人たちの日本語吹替で公開。字幕版で観たかったな。

★★★☆☆ あくまでもおそるべき珍品映画として観るべきでしょう
posted by りょうじー at 21:25| 青森 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 完全個人的映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月15日

キャプテン・フィリップス

2009年に実際に起きたソマリア沖のアメリカ貨物船に対する海賊の襲撃と人質事件を元に作られた作品。ひとり海賊たちの人質となった恐怖と苦悩の中でそれに耐え、救出されることを最後まで諦めない船長を演じたのは名優トム・ハンクス。監督はアクションサスペンスの傑作「ジェイソン・ボーン」シリーズのポール・グリーングラス。
自称世界の警察アメリカ海軍が鮮やかな救出作戦を展開して、極悪非道のアフリカ人海賊を退治して人質をみごと救出、ラストシーンは軍艦の上で(民間人が軍艦上にいることはありえないけど)愛する家族と抱き合う・・・・・・みたいな映画だとがっかりだったが、これは実はなかなか深い映画でしたねー。
グリーングラス監督だけに作戦実行シーンはサスペンスフルで緊迫感も相当あって非常に面白かったけど、それだけを見せる映画ではありません。
粗末な小型船で命がけで大型のコンテナ船を襲わざるを得ないソマリア沿岸の貧しい人々。対抗する武器のないまま極限のなかで自分と仲間の命を守るために必死で恐怖と戦う貨物船の船長と船員たち。人質拉致という海賊行為には断固厳しい態度を崩さないとはいえ、人質の命を最後の最後まで守り抜こうとする米海軍の苦悩と決断・・・・・・複雑で難しい現実を、虚飾をできるだけ排しながら映画的なテンポを崩すことなく巧みに織り上げてみせた、バランスのよくとれた作品だといえます。
こういう困難な今の時代の哀しみの映画だともいえるでしょう。考えさせられた1本でした。

★★★★★ 大国のプロパガンダに終わっていないのがgood
posted by りょうじー at 00:01| 青森 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 完全個人的映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月08日

今年の第九も無事終了

先月初雪がいきなり30センチを超えてちょっとビビった青森市、その後ずっと穏やかな日が続いていたが昨日からまた雪。積雪18センチを記録したらしい。
青森第九の会演奏会ってこういうケースが多いんだよね。その冬1回目の寒波から2回目の襲来までは間が空くものですが、ちょうど周期的に合っちゃってるんだろうな。
それでも冬型が緩んできたらしくありがたいことに昼ごろには青空も見えてきた。2時開演の1時間前に開場することにしているが、その時刻にはけっこうお客さんの長蛇ができていました。ありがたいことですねー。

『本番流汗記』とはいうものの今回は私は裏方です。ずいぶん長いこと合唱指揮者の任につかせていただいていましたが、今年は後進に道を引き継いだ形。補佐役としてもしアドバイスできることがあれば、とスタッフの一員としては残らせてもらったので、本番中は舞台袖で聴いていました。万が一不測の事態が起きたときはなにかしらお役に立つこともあるかもしれませんしね。
昨日のリハーサルから本番まで脇で聴かせていただきましたが、結論は「ベートーヴェンは凄い!」だな、やっぱり。

第九2013.12.8.jpg
posted by りょうじー at 21:59| 青森 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本番流汗記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月01日

山本二三展

先月、校内合唱コンクールの審査にうかがった中学校で舞台で講評したりしたもんで、「なんだ、あの宮崎駿みたいな奴は!」と生徒たちが言っていた、と担当の音楽の先生から聞いた・・・・外見が似ていると思われたらしい。
というわけで、ジブリ作品などで背景画制作や美術監督をてがけた「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三(にぞう)展」に行ってきました。
「天空の城ラピュタ」「火垂るの墓」「もののけ姫」などの細密な背景画やイメージボード(イラスト)などが200点余り。思ったよりも見応えがありました。アニメの背景画なので作品の大きさは約25cm×35cmの小さなサイズ。その中に極めて丹念に描き込まれていることに驚きました。言ってみれば、0.5mに満たない小石ひとつひとつの影を描いていく仕事。非常にリアルでありながらその世界は非現実であることの不思議。アニメーションの動きに目を奪われがちですが、この背景画の魅力が実は大きくものを言っているのですねー。

山本二三展-001.jpg
posted by りょうじー at 22:09| 青森 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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