この二つの映画、ざっくりした大筋は同じといっていい。たまたまそこに居合わせた正義漢が、たったひとりでろくな武器も持たないまま、完全武装した複数の敵に敢然と立ち向かっていく。ダイ・ハード/ホワイトハウス版という点で全くいっしょです。もちろんそこに至るシチュエーションは全然異なっていますがね。
鉄壁のセキュリティが確保されているはずのホワイトハウスが占拠されるのには、それ相応のこっちを納得させるだけの仕掛けがなければならないが、そのへん「エンドオブ・・・」よりはクリアー度は高かった。大統領役はジェイミー・フォックス、現大統領のオバマ氏とも重なってよりリアリティーがありました。ローランド・エミリッヒ監督の手腕はさすが。しっかりした時間軸、鮮やかな伏線解決、確かなキャラクタ設定、アクションシーンも見所多し。随所に織り込まれる小技も効いていました。
でもそういう手馴れたつくりが、この国家的(もっと大きくいえば世界的)な大危機作品をあまりに軽くしてしまっているともいえる。その違和感はぬぐえませんな。めでたし×2のラストシーンは、アメリカ映画大体みんな同じで見分けがつかない。固いこといわないで楽しんでくれればOK!というスタンスなんだろうからまぁいいけど。
それにしても、この種の映画のヒーローって、ほとんど奥さんに愛想つかされて家をおん出されていて、だけど子どもはめちゃくちゃ愛している、というパターンなんだよねー。そういう男はかえってカッコイイということなんだろうか。
うーむ、確かにそういうのにちょっと憧れる気持ちもあるなぁ・・・・・・ご、ごめんなさい!(誰に謝ってる?)
★★★★☆ アクション映画としては水準を超えているとは思う